バレリーナ Ballerina 1937年 イギリス ハイブリッドムスク
可憐な群舞
白地に花弁の縁がピンク色、一重の小輪花。花径は3㎝程度だが、房咲きで花つきがよい。香りは微香。
樹高は、紹介記事などでは1.2mから3mと表示にばらつきがあるが、実物を見るとかなり旺盛に育っていることが多い。剪定でコンパクトにしなければ、そこそこ大きくなりそうだ。
一番花の開花は他のバラよりも若干遅めの5月中旬頃から。見頃はもう少し遅めで、花期は長めである。一重のバラなのに開花が遅めなのは、花が多いためだろうか。とにかく蕾が多い。
一本木公園で即決購入
2018年6月に長野県中野市の一本木公園、春のバラまつり会場内の苗売り場で購入。
帰宅後さっそく、カーポートのフェンス沿いの狭いスペースに植え付けた。枝が伸びたらフェンスに沿わせるつもりである。カーポートといっても、あまり人が通らない側なので、それほど邪魔にはなるわけではない。
大半のバラは検討に時間をかけて取捨選択したのだが、これはその場で見て夫が気に入って、私も賛成してあっさり決めてしまった。
1年目の様子
植栽場所は、敷地の北西角だが、南西方向が開けているので日当たりは悪くない。すぐに根付いてベーサルシュートも出てきた。
土の部分の奥行が10㎝程の狭い場所なので、土が少ないかなと思ったが、よく育っている。水切れを心配して、暑い時期などは、鉢に水やりをする際にはバレリーナにも水をやっているが、根が下の方に伸びているのか、意外と大丈夫なようだ。
返り咲き~四季咲きとされている。昨年は植えたばかりで、花は少なかった。
しかも5月末から8月末まで暑さが続いたせいか、バレリーナの成長がとまってしまった。葉がちぢれたようになり、元気もなかったが、ハダニのせいか水切れかそばのフェンスの暑さで葉焼けしたのかよくわからない。暑さがやわらぐと、また葉も増えてシュートも出てきたので、ほっとした。
2年目の様子
今年は、枝も増えて、花も増えてきた。
房咲きで蕾が多い。
花持ちはまあまあよく、一度に咲ききらないので、全体としては長い間花を楽しめる。
一番花が咲いている途中から、べーサルシュートが出てきた。株が若いためか、まだまだ生育旺盛である。
一番花の終わり頃から次の花芽が出てきて、二番花以降は一斉にではなく少しずつ咲くが、咲き終わったなと見ると蕾がついており、夏頃まで花が続く。
今のところ秋の花は少ない。樹に力がつくとどうなるかは、まだ分からない。
耐病性など
耐病性、樹勢は中程度だろう。ウドンコ病にはあまりならず、1年目、2年目と一番花の後黒星病になり、葉をある程度落としてしまい、夏の間は動きがとまってしまう。秋に涼しくなると、新しい葉が出てくる。
ハダニには注意が必要なようだが、今のところ目立った被害はない。ちなみに、ハダニ対策は天気のよい日に、葉裏から散水して落とすのが一番効果的らしい。
アブラムシはよくつく。とても取り切れないが、幸い今年はヒラタアブの幼虫もテントウムシの幼虫もいて、たくさん食べてくれた。クサカゲロウの卵も産み付けられていたので、見かけなかったがクサカゲロウの幼虫もいたかもしれない。
チュウレンジハバチには、要注意である。卵を産みやすいのか、被害が多い。枝葉が多いためか見つけるのが遅れて、葉をかなり食われてしまってから気づくことが多い。
全体としては、あまり手がかからない方のバラだと思う。
今後の期待
買った後、バレリーナを植えてあるお宅の前を通ったことがあるが、塀に沿って一面に花が咲いており見事だった。
景観を作れるバラなので、楽しみだ。